ぬるぽを見かけたら 全力でぶっ叩くのみ


by Denullpo Smasher Hammerson
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北風と太陽

イソップ童話には、それを教訓に戒めよという教育的な意図が篭められている。
タイトルに挙げた作品もまたその例に洩れないわけだが、かなり勘違いされているような。
その権化となっているのが、"北風は暴力的、太陽は平和的解決の象徴"という思想だ。
あまりに一般へ浸透しすぎていて疑問にも思っていないのであれば、今一度よく考え
直してみて欲しい。

この話の前半は、北風が旅人のマントを吹き飛ばそうとするシーン。それに対し、旅人は
懸命に抗う。北風の策が潰えた後半、太陽が熱を浴びせ、旅人のマントを脱がすことに
成功する。この粗筋を見る限りでは、確かに平和的解決に見えなくもない。だがここで
"暴力的手段より平和的手段の方が強い"なんて教訓出すのはいくらなんでも安直すぎ。
一度洗面器に張った氷水へ頭突っ込んで冷やし、冷静且つ論理的に考え直すべし。

旅人は、暑いから自分の意志でマントを脱いだ。ただそれだけのことである。ここで
太陽が勝てたのは、単に旅人と太陽の利害が一致したから。もし、ワケありで是が
非でもマントを脱げない旅人だったら、おそらく熱中症で死んでいたであろう。
太陽光線というものは、それほど恐ろしい武器でもある。これに比べたら、北風なんて
かわいいもんだ。
逆に、この北風がもっと狡猾な存在だったら、旅人に抵抗させずにマントを吹き飛ばす
手段もある。無風状態から角度を決めて全力で突風を吹かせばいいのだ。

ここまで深く考えれば、この物語の本質も見えてくるだろう。この童話における真なる
教訓は、"能柔制剛"(柔よく剛を制す)である。ターゲットを動かすには、その意志に
逆らわない手段が最も効率よいということ。
ただし、剛を制さない柔は何の役にも立たないということもお忘れなく。
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by denullpo | 2007-04-22 20:46 | 戯れ言